4つの基礎的な考え方は、今から2,500年前に古代ギリシャで確立された三段論法をはじめ、論理的思考力を学ぶ上で、抑えておきたいポイントを4つに絞り、議論する。議論は容易なはずだ。この部に続く第13部「因果分析」と第14部「イシュー分析」の導入部を考えていただければ良い。議論が抽象的でわかりにくくとも、ともかく読み進めていただきたい。第13部、第14部で必ず理解できるようになる。

次に、最近多くの本が出版されているビジネスフレームワークについて学ぶ。論理的思考力を磨く上でフレームワークは非常に有効なツールだ。100を超える多種多様なフレームワークを、適時適切に使えるならという条件付きだ。

最後に論理的思考力と直感力の違いを議論する。経営では勘とかセンスとか、曖昧な定義の言葉を使い、混乱が助長されている。この辺をキッチリ整理して理解しておく必要がある。

論理的思考力の全体像と第12部（後半）の位置付け／4つの基本的考え方

1．三段論法／アリストテレスの三段論法／三段論法の問題2題／前提が正しいこと、論理に飛躍がないこと

2．ロジックによる構造化／仕事で使う四則演算／フェルミ推定と論理的思考力

3．MECE／「モレなく、ダブリなく」／MECEはなぜ重要なのか？

4．Yes/Noクエスチョン／オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン／Yes/Noクエスチョンはなぜ重要なのか？

4つの基本的考え方再掲

論理的思考力の全体像の中でのビジネスフレームワークの位置付け／フレームとは？／ビジネスフレームワークの例／考えるためのフレームと知識の整理のためのフレーム／本を3冊紹介しておこう

センスと勘の意味は判然としない／直感とは？／経営における直感力／経営の老害問題は直感力の老化と環境の変化による

目標は達成されたか？／あなたの論理的思考力のレベルは？／論理的思考力を伸ばす施策／あなたが最初に取り組む施策を決めよう！／終わりに