ビジネススキル(複合スキル編)

第2部 コーチングスキル(後半)~3種類のコーチングプロセスを使い分ける~

著者:佐久間 陽一郎

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「はじめに」
コーチイーとのコーチングセッションの進め方――コーチングプロセス――について議論する。コーチングプロセスとして、3つのプロセスを学ぶ。 

 短期的:日常業務の改善のためのコーチング
中期的:個人の年度目標達成のためのコーチング
長期的:キャリア開発(自分の後継者の育成)のためのコーチング

短期的なコーチングは、あなたの部下全員を対象とし、コーチングプロセスの基礎中の基礎だ。ここでの議論は、短期、中期、長期のコーチング全般に当てはまる汎用的な議論になる。 

中期的なコーチングも、あなたの部下全員を対象とする。ただ、あなたの部署に目標管理制度があることが前提になる。それに類する制度があるなら、コーチングスキルとしての難しさはない。ただ目標管理制度がないならまずはそれを導入せねばならない。スキルアカデミーのeブックに必要な読み物は用意されている(みのり経営研究所齋藤英子著『現場で使える役割の定義と目標管理』)。 

長期的なキャリア開発は、あなたの後継者になりうるポテンシャルのあるもの、1人か2人を選び、マネジャーに必要なコンピテンシーを獲得させるコーチングだ。コンピテンシーベーストコーチングといい、コンピテンシーの知識を必要とする。

このように書いてくると、コーチングスキルとは厄介なものだと思うかもしれないが、決してそうではない。逆に、これまでも部下の育成をしてきたあなたにとっては、簡単な部類に属するスキルだ。部下の育成にもっとも重要なのは、とにかく「やらせてみる」ことだ。コーチングスキルは必ず身につく。

「目次」
はじめに
第1章 コーチングプロセス(1)日常業務の改善
3つのビジネスコーチングの範囲/コーチングプロセスとは?/コーチングのテーマの選び方/ジャック・ウェルチの小さな勝利アプローチ/「目標の確認」以降のプロセス/「わかる」では足りない「できる」と言わせる/さあ、実践しよう!
第2章 コーチングプロセス(2)個人の年度目標の達成
コーチングテーマは決まっている/目標管理制度の概要/目標管理制度でのコーチングの位置付け/うちには成果主義人事制度が導入されていない!
第3章 コーチングプロセス(3)キャリア開発
部下を自分の後継者に育てる/部下が自分の後継に育つとは?/コーチイーの改善目標とするコンピテンシーは?/コーチがコーチイーにしようとしていること/強いところを伸ばすのではなかったのか?/女性EVPの後日談/キャリア開発に用いるコンピテンシーベーストコーチング/キー・コンピテンシーを磨く「学習サイクル」/コンピテンシー「自信」を磨く/コンピテンシーの観察に基づく行動変容プラン/「やってみる」ことの重要性/哲学せずに「行動」する/コーチングスキルは難しいスキルではない/コーチングで達成指向性は高められるか?
第4章 あなたのコーチングスキルを伸ばす
目標は達成されたか?/あなたのコーチングスキルのレベルは?/コーチングスキルを伸ばす「施策」は?/セルフコーチングは最善の施策だ!/あなたが最初に取り組む施策を決めよう!/理解度チェックテスト/最終部「プロジェクトセールススキル」に向けて/会社勤めのあなたにも必須なスキルだ!
補章 労働市場における人とコーチングの歴史
「個性を認め、敬意を払う」コーチングとは?/米国のかなりブラックな労働の歴史/再人間化の中で生まれたコーチング

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