ビジネススキル(基礎スキル編)

第1部 言語化スキル(前半) ~言語化スキルは経営の根幹である~

著者:佐久間 陽一郎

「はじめに」
「言語化スキル」という言葉は、私が命名したものだ。この世にはスキル関連の本があふれているが、「言語化スキル」を正面から取り上げた本はない。

当講座『明日から使える16のビジネススキル』の趣旨は、すべてのスキルを一気にマスターしてしまおうというものだ。しかし言語化スキルだけはそう簡単にマスターできるものではない。前半、後半と、かなり長い記述になっているのも、説明が容易でないことに起因している。

前半では、難しい言語化スキルの意味を、日本文化という背景の中で解説する。そして日本の経営を改革するキーが、言語化スキルにあることを明らかにする。また後半では、演習を多く設け、それらを解く中でスキルの習得が進むように設計されている。

言語化スキルが何であるかを知ることは、大変興味深いプロセスだと思う。是非、楽しんで読み進めていただきたい。
「目次」
はじめに
第1章 「言語化スキル」とは?
言語化スキルの定義/この部の到達目標を3つ設定する
第2章 我々は曖昧の国の住人である
日本文化というコンテクストの上で成立する俳句/外国人には俳句の意味が分からない/日本語は相手の反応を見ながら意見を変えられる/3.11での東電と自衛隊のやりとりをどう解釈するか?/「事実」より「関係」を重視する日本/「敬語」の弊害は限りなく大きい/「事実」を重視した会話をめざせ!
第3章 コンテクスト重視の会話からコンテンツ重視の会話へ
我々は言葉に支配されている?/「蛾」という言葉がないと「蛾」と「蝶」は区別できない/コンテンツとコンテクスト/コンテンツを重視したコミュニケーションを心がける
第4章 日本人は知の創造プロセスのどこが弱いのか?
われわれは語ることができるより多くのことを知っているか?/野中郁次郎の「知の創造プロセス」/「分節化」という言葉と”articulate” (アーティキュレート)という言葉/曖昧化が加速する日本語の流れに逆らえ!
第5章 ここを強くすれば日本も強くなる!
馬馬虎虎(マーマーフーフー)ではいられない/日本が劣るのは知の創造プロセスのどこか?/常に「言語化」を心掛けるために「頭にロウソクを灯す」/おわりに

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