ビジネススキル(目的スキル編)

第8部 ブレーンストーミングスキル ~創造的である前に「質より量」と考えよ~

著者:佐久間 陽一郎

「はじめに」
「ブレーンストーミング」とは、多くのひとの脳(ブレーン)を集め、発想をぶつけ合い、かき回し、暴れ回らせること(ストーミング)で、新しいアイデアを生み出す試み・技法・スキルのことだ。

なぜブレーンストーミングが必要かというと、一人で考えるより多数で考えたほうが、より良いアイデアに到達しやすいからだ。ただうまくいかないことも多い。成功の確率を上げたいなら、そもそもブレーンストーミングとは何なのかという知識が欠かせない。その上で、この手法に独特のスキルを身につけることだ。

最近はシリコンバレーを代表するiPhoneのアップル社や、ディズニー映画の3Dアニメを作成するピクサー社のブレーンストーミングが喧伝されている。しかしこの講座では、よりオーソドックスな、そして結局のところ、より役に立つブレーンストーミング手法を伝えたい。

創造的なアイデアを生み出すのがブレーンストーミングの目標だ。だから「創造的になれ」といわれても、どうすれば創造的になれるのか分からない。「コンピテンシーの概念的思考力を駆使するのだ」といわれても分からない。ただただ「質より量」と考えよう。創造性は結果として付いてくる。

「目次」
はじめに
第1章 「ブレーンストーミングスキル」とは?
ブレーンストーミングスキルの定義とスキルの全体像での位置づけ/ミーティングの中でのブレーンストーミングの位置付け/この部のゴールを2つ設定する
第2章 世界最先端のブレーンストーミングを見ておこう
米国がブレストの先進国/映画「アナ雪」の製作会社ピクサー社のブレーンストーミング/アップル社の商品開発の背景にある「デザイン思考」/デザイン思考とは?
第3章 ブレーンストーミングの基礎
ブレーンストーミングの4原則/創出型ブレーンストーミングと解決型ブレーンストーミング/創出型ブレーンストーミングのためのアイデア創出プロセス/日本のアイデア創出プロセスにおける弱点は?/「制約」が創造性をもたらす
第4章 ブレーンストーミングセッションの運営
ブレスト参加者の選び方/多様性の価値を享受するために/ブレーンストーミングセッション運営のポイント/ブレーンストーミングセッションのプロセス/プロダクティビティロスを回避するブレーンストーミングの方法/あなたは一人ブレーンストーミングのプロだ!/創造技法としての自由連想法と強制連想法
第5章 アイデアを集約し、選択する
アイデアの集約法としてのKJ法/ペイオフマトリックスへのプロット/どのアイデアを選択するか?
第6章 あなたのブレーンストーミングスキルを伸ばす
目標は達成されたか?/あなたのブレーンストーミングスキルのレベルは?/ブレーンストーミングスキルを伸ばす「施策」は?/あなたが最初に取り組む施策を決めよう!/理解度チェックテスト/終わりに
補章 セルフブレーンストーミングとは?
誰でも日常の中で行っているセルフブレーンストーミング/一人でブレーンストーミングをするプロセス/仕事の中でセルフブレーンストーミングを使う

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