ビジネススキル(複合スキル編)

第2部 コーチングスキル(前半) ~コーチングマネジャーをめざして~

著者:佐久間 陽一郎

「はじめに」
この部でめざすのはプロフェッショナルなコーチではない。コーチングマネジャーだ。コーチングマネジャーはあくまでマネジャーであって、コーチングを自分の目標を達成するための手段として用いる。コーチングスキルを身につけるのは自分のためだ。

コーチングスキルは上級編に属し、幅広い知識や多種のスキルを用いるスキルではある。しかしコーチングを最も平易に訳せば「育成する」である。コーチングマネジャーとは「部下を育成するマネジャー」だ。こう考えるとあなたは既にコーチングマネジャーだ。しかしこれまでは「手習い」でコーチングをやっていた。

この部で「コーチング」の生まれた背景やその意義、理論など、コーチングの“心”を知ることで、あなたのコーチングスキルは驚くほど伸びるはずだ。これまでの経験が理論により体系化されるからだ。

期待を持って取り組んでいただきたい。

「目次」
はじめに
第1章 「コーチングスキル」とは?
「育てる」vs.「育つ」/コーチングスキルの定義/コーチの語源と歴史/コーチは名選手がなるのか?/どのようなコーチをめざすのか?/この講座でコーチングの“心”を理解して欲しい/この部のゴールを6つ設定する
第2章 コーチングマネジャーとは?
コーチングマネジャーの定義/誰のためのコーチングマネジャーか?/コーチングマネジャーの守備範囲/ティーチャーモデルとは?/カウンセラーモデルとは?/コーチングマネジャーモデルとは?/コーチングマネジャーをめざせ!/誰を対象にコーチするのか?/ポジティブ心理学とコーチング/ファシリテーションとコーチングの関係
第3章 コーチングにおけるコミュニケーション
コーチングのおけるコミュニケーションスキルの重要性/自分のために質問するとは?/部下のために質問するとは?/パラクラインとオートクライン/「納得」は「参加」から生まれる/あなたはコーチングマネジャーをめざすか?
第4章 コーチングでの「心理的安全性」
コーチングセッションを持つ/コーチングセッションにおける「心理的安全性」が確保できているか?/「心理的安全性」を構築する方法/マネジャーの仕事は「説命介」ではなく「報連相」
第5章 「褒める」ことの意義は大きい
コーチングにおけるキーワード「承認」/部下が承認されたと感じるとき/なぜコーチングでは「承認」を重視するのか?/「褒める」=「金銭を与える」/理解度チェックテスト/「第2部 コーチングスキル(後半)」へ向けた宿題
補章 CSI(コミュニケーションスタイル)をコーチングで用いる
CSIを思い出そう/相手のCSIのタイプを見分ける/同じCSIならコーチングセッションはスムーズに進む/相手のCSIタイプに合わせたコーチング・コミュニケーション/あなたのコーチング・コミュニケーション上の注意点

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