講座『キャリアプランニング編』

第2部 職務要件のプロファイリング

著者:佐久間 陽一郎

「はじめに」
この部では、あなたの仕事の職務要件のプロファイリングをする。職務要件とは「組織があなたに求めている行動のこと」である。職務要件も、動機や価値観と同様に、達成的な行動を求められているか、親和的か、権力的かの3つで考え、それぞれの高低を測定する。

講座『能力のプロファイリング編』で、あなたの動機と価値観のプロファイリングを終えている。職務要件のプロファイルが揃うことで、あなたとあなたの現在の職務とのマッチ度を知ることができるようになる。

あなたが常に、強く、「真から好きだ」「したい」と思えることが動機である。あなたが常に、強く、「重要だ」「必要だ」「べきだ」と考えていることが価値観だ。一方職務要件は、あなたの所属する組織から「せよ」といわれていることだ。微妙な差ではある。ただ三者は本質的に似て非なるもので、三者を区別して考えることが重要だ。動機を「『たい』こと」、価値観を「『べき』こと」、職務要件は「『せよ』こと」と対比して覚えたらどうだろうか。

あなたの動機と職務要件のマッチ度が高いとき、あなたは無上の力を発揮し、幸せに仕事ができる。逆にマッチ度が低いと精神的ストレスを抱え込み、最悪のケースでは自殺に至ることさえありえる。

この部では、あなた――動機――と、あなたの仕事――職務要件――がマッチしているかどうかを考える。そして、あなたも、仕事の上では必ず幸せになれることを示す。次の第3部では、動機と職務要件に大きなギャップがある場合の対処法を考える。
「目次」
はじめに
第1章 動機と価値観と職務要件
準備運動/動機と価値観と職務要件の関係/職務要件の定義/3つの職務要件/職務要件のプロファイリング/あなたの仕事の職務要件を測定する
第2章 動機と職務要件が「同期」するとき
この部の残りではあなたと仕事とのマッチ度を考える/聖路加国際病院日野原重明氏の場合/「同期」という言葉の意味/我々にもあるレベルの同期状態がある
第3章 普通のひとも仕事で幸福になれる
あなたのまわりにも同期している人たちは沢山いる/一部上場企業のU社長の場合/笑顔の営業部部長O氏の場合/受付係の黒人男性T氏の場合/仕事はジョブからキャリアへ、そしてコーリングへ/経営の神様ドラッカーも同じことを言っている
第4章 好きか嫌いかは始めてみないとわからない
動機と価値観がバラバラでも多くの場合は問題ない/好きで始めたサラリーマンを嫌いになる/凡才だからこそ生きる道がある/靴磨き屋長谷川氏の場合/理解度チェックテスト/「第3部 動機と職務要件の大きなギャップを乗り越える」について

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