第3部では事業戦略について詳しく見ていこう。事業戦略というとなんだか大げさに聞こえるかもしれないが、副業や兼業であっても独立したビジネスであるなら、事業戦略は必要だ。極端な例だが、UberEatsの配達パートナーをやる場合でも事業戦略は必要だ。ウバ活をする曜日や時間帯、地域などは自分で選択できるので、収入の効率のよい条件を導き出すことは重要な事業戦略になる。
人事担当の皆さんの立場では、“小さな経営者”を育てる基礎知識として読んでもらいたい。すでにこの知識を持っている社員に対しては、スキップしてもよい内容だ。実際に、起業のプロと言われる人たちは、ここで解説することは、事業シーズを考えると同時に頭の中で計算する。つまり、そのシーズが可能性がありそうかを瞬間的に判断している。
事業戦略にはいろいろな形があるが、最も基本的な戦略はビジネスモデルとマネタイズだ。簡単に言うと、何をどうやって作って誰に売るか、その何を付加価値としてどうやって課金するか、ということだ。この“何”というのはモノだけではなくサービスも含まれる。