これまでビジネスにおいて使われてきたEメールに加え、最近はグループウェア・コミュニケーションツールが広く使われるようになっています。文章を介してのやり取りなくしてビジネスは成り立たないといっても過言ではないでしょう。あなたは、自身が書く文章にいくらの値打ちがあるかを考えたことはありますか?
あなたが組織の中でまだ若手なら、読み手は上司など、あなたよりも上の立場にある人が多いことでしょう。読み手がどのくらいの時間をかけてあなたが書いた文章を読んでいるのか考えてみましょう。
例えば1通のメールを読むのに5分かかると仮定した場合、読み手が複数いればその人数分の時間がかかるわけで、「5分×読み手の人数」分の時間を拘束していることになります。さらに、メールの内容が分かりにくかったり情報が不十分だった場合は、読み直したり更なるやり取りにかかる時間も加算しなければなりません。
以上のことから、ビジネスにおいて質の良い文章を書けるかは、仕事の生産性に大いに関係することがお分かりいただけたのではないでしょうか。この講座では、読めばすぐに使えるテクニカルなポイントを中心に紹介します。これらを意識するだけで明日からあなたが書く文章は格段に良くなります。
次の3つをこの講座のゴールとして設定します。
□あなたが伝えたいことがそのまま相手に伝わるとは限らない
□ビジネス文書は、相手に伝えたいことを最初に書くのが、グローバルスタンダード
□他者からフィードバックを得ることは、質の高い文書作成に効果的