あなたが組織の中で若手であるなら、上司から「○○について調べてください」と指示された経験があるでしょう。情報収集する中で、何を調べたらよいか途中でわからなくなってしまった、調べるだけで膨大な時間がかかる、手当たり次第集めた情報をどう整理したらよいかわからなくなってしまった・・・というような経験はありませんか?
企業経営に必要な要素、利用できる資産のことを経営資源と言います。経営資源には、主に「①ヒト ②モノ ③カネ ④情報 ⑤時間 ⑥知的財産」の6つあります。経営とは、これらの資源をうまく使って経営戦略を遂行していくことを指します。テクノロジーの進化とともに、ヒトやモノ、カネなどの形のある資源だけでなく、情報という形のない資源に対する価値が高まっています。市場や顧客ニーズ、競合他社や世の中の動向、最新技術情報など、様々な情報を集めることは、ビジネスにおけるあらゆる課題や問題を解決するためのプロセスの第一歩として不可欠です。あなたが収集した情報は、ビジネス上の判断を下すときの大きな武器になるのです。
インターネットをはじめとする情報技術の発展と普及により、私たちが触れられる情報量は爆発的に増えました。これまでは手に入れることが難しかったような情報でも入手しやすくなるなど、情報量が増えるということは、一見良いことのように見えます。しかし、簡単に情報を発信できるようになったことで、噂まがいのものや、誤った情報も世の中に出回るようになりました。私たちは、そのような中、必要なものとそうでないもの、確かなものとそうでないものを見極め、効率よく仕事に役立てる力が求められています。
この講座では、効率よく情報を収集し、仕事に役立てられるためのテクニカルなポイントを紹介します。これらを実行してみるだけで明日からあなたの情報収集の質は格段に良くなります。
次の3つをこの講座のゴールとして設定します。
□ 集める情報は、体系化された知識(Knowledge、ナレッジ)であるべきだ
□ 情報の確からしさや役に立つ情報かどうかを見極める
□ 新聞購読と読書は、情報を集める最も有効な手段の一つだ