企業会計初級

第3部 イタリア、オランダそしてイギリス:簿記から会計へ

著者:宇野 永紘

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「はじめに」
第2部では複式簿記がいかに「すぐれもの」であるかという話をした。 この「すぐれもの」はやがて、イタリアからネーデルランド(現在のオランダとベルギーの北部)を経て、広くヨーロッパに伝播し、やがてはイギリスで「近代会計」へと進化・発展してゆく。

「簿記」が「会計」に進化していったわけである。

本部では、「イタリア、オランダそしてイギリス」などという妙なタイトルをつけてしまった。

何もJリーグのサッカー選手が、インテルからフェイエノールト、そしてマンチェスターへ移籍したという話をしようというのではない。簿記が会計に進化するまでの経緯を見てみようというものだ。

イタリアの複式簿記がヨーロッパン各国へ伝播し、ネーデルランドで「期間計算」の考え方をもった「オランダ簿記」になる。そしてイギリスに至って「固定資産会計」が加わり、現在の「会計」の原型になった、という話をしたい。したがって、本部は一種の「教養番組」である。本当なら、バーボンのオンザロックを片手に1960年代のビル・エバンスやウイントン・ケリー、レイ・ブライアント(一寸、古いかな)のピアノ曲でも聴きながら、気楽に読んでもらえればよい。

例えば、あの分かりにくい「減価償却」とは、「産業革命」後に機械や設備といった固定資産が経営の重要な要素になるにつれて誕生した「固定資産会計」による費用の配分であり、それまでの会計にはなかった概念なのだ。
「目次」
学習のポイント
はじめに
1494年11月、ヴェネチア
航海ごとに決算する会計
パチオリからイムピンへ
そして、ステフィン
口別計算と期間計算
企業形態との関係
当座企業と継続企業
発生主義会計
費用収益対応の原則
固定資産会計と減価償却
固定資産の評価
減価償却の誕生
第3部で取上げた重要な会計スキル
理解度チェックテスト
補償1 減価償却
補償2 減価償却はどこで発生するか?
補償3 日本での減価償却
補償4 減価償却制度の改定

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