貸借対照表(B/S)は結構、奥の深い財務諸表であり、簡単に語りつくすことが難しい。だから、第7部に続いて貸借対照表(B/S)の話をしよう。
例の「変人先輩」によれば、B/Sは「騙し絵」のようなもので、うっかりしていると「騙されてしまう」のだそうだ。左右の総計が同じでバランスしているから、何となく頼もしく、もっともらしい印象を与える。だから、見る方も「騙されやすく」なるのかもしれない。 確かにB/Sには不思議な要素が沢山詰まっている。こんなことでよいのか、と疑問に思う一面もある。今回はそんな話をしよう。