第11部に続いて、C/S計算書について説明する。C/Sというのは実に便利な書式であり、これが「読める」といろいろなことが可能になる。
まず、
①会社のおカネの出入りがはっきり掴める
②利益が本当の「儲け」、つまり営業CFになっているのかが分かる
③架空取引を防ぎ、粉飾決算を防止できる
④容易に経営状態が把握できる
第10部でも触れたが、C/Sの作成には手間がかかる。特に、「間接法」で営業CFを正確に計算するとなると、面倒だ。作成プロセスがややこしく、会計のプロでも結構骨が折れる作業だ。だから、作れなくても構わない。ただし、読めるようにしておこう。