あなたにとってもっと身近な経営会計関連のテーマは何だろう?
恐らく、「予算」だろう。毎年、年度末近くになると来期の予算を策定する作業に忙殺されているのではないだろうか。
かく言う私自身も現役サラリーマン時代には、この予算の策定作業に「巻き込まれ」、予算の何たるかをろくに考えることなく、嫌々ながら作業していた記憶がある。
私が以前にコンサルティングに関わっていたころの話だ。
都内のあるコンピュータソフト開発会社の社長から同社の予算作成ならびに予算管理体制の整備に関する「コンサルティングプラス研修」の依頼を頂戴した。
小規模ながら、業績のしっかりした会社なのだが、従来、予算の策定ならびに管理が「雑で、かなりおざなりになっている。この際、将来に向けて予算づくり、予算管理体制をしっかりと整備しておきたいので、社員研修を含めたコンサルティングをお願いしたい」とのことであった。
早速、この分野に詳しい経験豊かなコンサルタントを選び、クライアント側のスタッフとチームを組成して、コンサルティング兼研修プログラムを開始することになった。
今回は、その時の経験も踏まえて、このテーマについて整理してみよう。