第1部では公務員が一般的に置かれている状況を説明してきた。降級も降格もなくクビもなく、給料は勤続年数で決まり、複雑多岐な利害関係者の存在は客観的な評価を難しくしている。かくして、お気楽に日々を過ごす公務員でも安住できる職場環境が醸し出される。とはいえ、そうした中でも仕事が楽しくないよりは楽しい方がよいはずだ。そうお伝えしてきた。
しかし、時代の変化はそうした穏やかな流れを許してはくれないようだ。なにせマチやムラが消えるのだ。ある意味では、公務員組織にも火がつきだした、ということかもしれない。そこで読者であるみなさんはどうするのか、今それが問われている。