公務員の働き方改革（能力評価編）
第6部 仕事の壁をどう乗り越えるか～スタッフに立ちはだかる仕事の壁～
価格 ￥200（税別）
- 「はじめに」
- この部では、公務員生活において、もちろん公務員以外の仕事においても現われる「仕事の壁」について、その原因とそれを突破する方法を探りたいと考えている。民間においては俗に"３年の壁"と言って、入社３年以内の離職が大きな問題となっている。その割合は、高卒・短大卒では４割近く、大卒でも３割を超えている。もちろん、その原因は多岐にわたるだろう。いわゆるブラック企業の問題もある。しかし、その原因の一端は「仕事の壁＝自分に向いていない」という思い込みにある。そもそも自分に向いている職業を二十歳前後の若者が把握するなど、極めて難事だ。随分と時間をかけて、いろいろな壁にぶち当たり、ストレスに苛まれ、そこでようやく「もしかしたら自分に向いていないのだろうか」と思い当たるのがせいぜいであろう。自分が何者かを問うことは「人生は自分探しの旅である」と言われるように、常に哲学的命題であり、見果てぬ夢のようなもの。それが二十歳前後で簡単にわかるとすれば、まさに天才と言えよう。その意味では、「仕事の壁＝自分に向いていない」と単純に思い込まず、あるいはそうした思い込みから心の病に侵されることなく、「仕事の壁」を乗り越えることができれば、それは本人にとってはもちろん、所属する組織にとっても大きなプラスになる。公務員の場合、辞職にまで追い込まれることは稀だろうが、入庁早々にやる気を失い、戦力外になるよりははるかに助かるはずだ。この講座が、多くの組織で頻発する早期離職、あるいは30人に１人が過去12カ月間に、10～15人に１人がこれまでの生涯の中で罹病しているとも言われるうつ病を軽減することができれば、それは望外の喜びである。ただし、医療に属する心の病はこの限りではなく、仮にそうした症状かもしれないと思い当たるのであれば、速やかに専門の医師を訪れることをお勧めする。ちなみに、自己分析にはこのテストも役立つはずだ。『５分でできる職場のストレスセルフチェック（http://kokoro.mhlw.go.jp/check/index.html）』
- 「目次」
- 目 次はじめに第１章 仕事の壁山頂直前に難所が待ち構えるシグモイド（成長には準備期が必要だ）第２章 ストレスの原因能力と職務要件のずれ動機と職務要件のずれ第３章 乗り越えるにはどうしたらよいのか知識を習得する身に着けるべき三つのスキル身に着けるべき三つのコンピテンシー終わりに理解度チェックテスト振り返り第６部の振り返り第７部のこと補章 大振りをするな構えてしまう悪癖信頼は小さな成果の積み重ねから補章 自信を育む自信がないとはじまらない長谷川滋利とジャック・ウェルチに学ぼう
価格 ￥200（税別）
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