講座『キャリアプランニング編』

第6部 時間単価の設定

著者:佐久間 陽一郎

「はじめに」
あなたのキャリアのビジョンと中期目標を前の2部で設定した。この部では、今のあなたの報酬と、中期目標やビジョンに到達したときの報酬について考える。

あなたはプロフェッショナルをめざしている。プロフェッショナルはクライアントに対し、知的労働サービスを提供する。クライアントから受け取る報酬は、理論的には、時間単価と所要時間の積だ。

まずは、あなたの今のクライアントが誰なのかを明確にする必要がある。プロフェッショナルであるあなたのクライアントは、知的労働サービスを提供する相手であり、何と、あなたの直属の上司なのだ。

次に、あなたの現在の報酬を時間単価に換算する。ここでは、名目の時間単価と、実質の時間単価の2つを算出する。あなたが楽勝で時間内に仕事を終わらせているなら、名目時給より実質時給が高くなる。残業でやっと仕事をこなしているなら、逆に、名目時給より実質時給はずっと小さくなる。

報酬はどのような原理で決まっているのだろうか。ヘイプランというアメリカのビジネススタンダードにのっとり、あなたの今の報酬を、あなたの負っている責任の大きさから算出する。日本の報酬の原理とは違う原理であり、今のところは参考値と考えてほしい。しかし日本の報酬原理も、段々ヘイプランに近づいていくだろう。

最後に、あなたが設定した中期目標とビジョンの報酬を算出する。お金の面から考えて、あなたが設定したビジョンや中期目標は、はたして本当にあなたが欲したものなのか、もう一度考えてみる。必要に応じ、ビジョンや中期目標を修正する。
「目次」
はじめに
第1章 プロフェッショナルは顧客のために時間単価で働く
日本では「職務の定義」がされていない/プロフェッショナルなら「顧客」と「報酬」を明らかに/あなたの顧客はだれか?/「イヤなやつ」でも上司は上司だ/プロフェッショナルは時間で働く
第2章 あなたの名目時間単価と実質時間単価
あなたの現在の名目時間単価を測る/あなたの現在の実質時間単価を測る/実質稼働率10%はフリーライダーか?
第3章 報酬とは?
報酬は職位とともに等比級数的に伸びる/ヘイプランというアメリカのビジネススタンダード/ヘイグループと日経BP社のコラボレーション
第4章 あなたの市場価値を算出する
ヘイグループと日経BP社案出の課題1~7/あなたの市場価値/3つの時給の並びをどう見るか?
第5章 中期目標の市場価値を算定する
市場価値を算定する目的/個人として生きていくことを目標に書いたひとへ/あなたの中期目標の報酬算定
第6章 ビジョンの市場価値を算定する
あなたのビジョンの報酬算定/あなたが考えていた職種と報酬はあなたがめざすものか?/お金がすべてではないということ/理解度チェックテスト/『第7部 施策の設定』について
補章1 日本でも「本当の」成果主義人事制度が導入されてきた
すかいらーく、ソニー、パナソニックが動いた!/時間単価で働くプロフェッショナルの時代がきた
補章2 ヘイプランの概要
職務分析から報酬配分までの道筋/ウェーバーの法則に従うヘイガイドチャート
補章3 あなたをブランド化する
フリーエージェントの時代が来た!/フリーランサーで成功するための条件/個人事業主の時代の波は日本にも及んでいる/あなた自身をブランド化する!/ブランド化に成功した日本人/仕事をプロジェクト化する/あなたのブランドで名刺を作ろう!

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