講座『キャリアプランニング編』

第7部 施策の設定

著者:佐久間 陽一郎

「はじめに」
遂に講座『キャリアプランニング編』も実質的に最終章だ。自分の能力を、中期目標――ロールモデル――に向けて、いかに向上させるかの議論である。能力を向上させるための小さな「施策」を案出し、これを一つひとつクリアしていくことで、中期目標を計画通りに実現しようとするものだ。

ひとの能力を向上させるための手法をコーチングという。この部で学ぶ手法は、自分で自分の能力を伸ばすのだから「セルフコーチング」だ。セフルコーチング手法をマスターすれば、あなたがあなた自身の能力を伸ばすのみならず、他者に対するコーチングもできるようになる。あなたが職場でコーチングマネジャーとして機能するなら、あなたの職場の業績は必ずや上がるはずだ。こういう付随効果も期待して、是非、セルフコーチングの手法を学んでほしい。

能力の氷山モデルで、知識とスキルをロールモデルのレベルに近づけるのは、考え方としては容易だ(簡単にロールモデルのようになれると言っているのではない)。あなたの動機を職務要件に近づける考え方は、既に「第3部 動機と職務要件の大きなギャップを乗り越える」で議論済みだ。結局、セルフコーチングの難しさは、コンピテンシーのレベルをいかに上げるかに集約されてくる。

あなたのコンピテンシーとロールモデルのコンピテンシーとの間に大きなレベル差があるコンピテンシーを「キーコンピテンシー」と呼ぶ。あなたはキーコンピテンシーのレベルを上げなければならない。そのための手法がセルフコーチング手法である。あなたは着実にキーコンピテンシーのレベルを伸ばすことができるようになるはずだ。
「目次」
はじめに
第1章 セルフコーチングとは?
中期目標と施策の関係/セルフコーチングの位置付け/セルフコーチングの定義/セルフコーチングで能力を高める
第2章 コーチングによるコンピテンシーの改善
ケース(実例)で考える/コーチングにおける課題の特定と目標の設定/長所を伸ばすか、欠点を弱めるか?
第3章 コアコンピテンシーとキーコンピテンシー
あなたのロールモデルのコアコンピテンシー/あなたのキーコンピテンシーは?
第4章 コーチングでキーコンピテンシーを伸ばす
女性EVPの場合/キーコンピテンシーを磨く「学習サイクル」/「やってみる」ことの重要性
第5章 施策の案出――小さな勝利アプローチ
中期目標を施策に落としこむ/ジャック・ウェルチの「小さは勝利アプローチ」/伸ばす必要のある「重要」な能力を選ぼう/「最も重要」な能力を最大5個選ぼう/施策は極めて具体的に/施策には期限を設ける/施策の実施をより確実にするために/理解度チェックリスト/最終部「第8部 「幸せな仕事人」になるために」について

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