中小製造業のための事業戦略論入門

第4部 どうやって勝つのか?――Howレベルの戦略

著者:佐久間 陽一郎

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「はじめに」
いよいよ戦略論の基礎「3つのレベルの戦略」の最終部です。Whereレベルの戦略で、SBUごとの「非常に大まかな戦略」を決めました。この部のHowレベルの戦略では、その大きな方針の下で、そのSBUに配分される資源を「最大限に活用する道を選ぶこと」を考えます。

 Howレベルの戦略の立案プロセスは、1980年ころに確立されています。そのプロセスの中でもっとも重要なステップは、「成功条件分析」です。「当ビジネスで成功するためには、いかなる経営資源を具備する必要があるか」を考えるステップです。 

成功条件分析がもっとも重要であることは間違いないのですが、この分析をキチンと行っている企業は非常に少ないのが現状です。その代りにどうしているかというと、誰かの直感、多くの場合は社長の直感で決めているのです。直感も当たるときは当たりますが、外れるときは外れます。

 しかもそのSBUに配分される資源は常に限られています。その限られた資源が、「最大限に活用する」ように再配分されているかは、甚だ怪しいのが現実です。その陰で、声の大きい人が予算を獲得していくなどということが起こっているわけです。 

この部では、「成功条件分析」から「戦略の立案」までのプロセスをシッカリ学んでいただければと思います。
「目次」
第1章 競争戦略の考え方 
SBUごとに「どうやって勝つか?」を問う/競争戦略の立案プロセス
 第2章 戦略立案のステップ 
ステップ1 環境分析 ステップ2 競合分析/マイケル・ポーターの5つの競争要因/競合分析――情報は十分公開されている ステップ3 成功条件分析/網羅的に成功条件を考える/成功条件を導き出すプロセス ステップ4 目標の設定/バックキャスティング力を競う/目標を設定する ステップ5 戦略の立案 (1)コスト・リーダーシップ (2)差別化戦略/差別化にはいろいろな形態がある/「卓越したサービス」とは? (3)集中化戦略 (4)ワンストップサービス化戦略/背景はアウトソーシング/世界一に対抗するためのワンストップサービス化戦略/中小企業だからこそ有効なワンストップサービス化戦略
 第3章 おわりに
 戦略入門としての「3つのレベルの戦略」/どのレベルの戦略が一番むずかしいか?/戦略論は進化し続けている

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