オープンイノベーションを実施するアプローチとして、シリコンバレーの実態を解説し、スタートアップでのオープンイノベーションが有効であることを示した。具体的な事例研究や米国大学との共同研究、そしてインキュベーターモデルを提唱した。そういったもろもろの活動の企画をするためには、世界のマクロトレンドや技術トレンドを把握しておく必要がある。ここでは特に最新の技術トレンドを紹介することで、皆さんがオープンイノベーションに向けた企画を考えるための材料を提供する。
この10年でDisruptive Technology と言われるものが多数出現して、我々の生活を便利にしている。代表格は Google, Amazon, Facebook, Apple などだ。そして今、Uber、電気自動車、自動運転、人工知能、次世代モバイル通信の5Gなどが注目されている。
こういった個々のイノベーションをDisruptiveと呼ぶことはできるか、本当の変革はそれらのイノベーションが融合して爆発的な変化を起こすことにある。具体的な例を挙げると、自動車業界のパラダイムシフト、地域社会のエネルギーインフラ、情報コンテンツの消費形態などがあげられる。
米国カリフォルニア州に15年間滞在し、最新技術とビジネスモデルの調査に携わった著者が、これらの分野を軸に、今後10年のイノベーションの形を予測する。