第3部では、どのように貢献責任を書き表すのかを学習した。日本語にも外国語にも文法があるように、貢献責任を書き表す時にも文法がある。まずは、言い切ること。何をどうするのかを明確にする。そして、1つの文には1つの貢献責任しか書かないこと。これで分かり易くする。数は5~9個で、10個以上になると、業務活動レベルの行動が入ってしまう。
さらに、貢献責任は中長期的な表し方で書く。これが目標と違うところであった。目標は半年または1年間で到達することである。貢献責任は、今年度だけでなく、経営戦略や組織が変わらない限り責任として課されることである。そして最後に、漠然としている動詞や単なる手段や努力を表す動詞、例えば、「管理する」、「調整する」、「図る」などは使わない。
これで貢献責任を仕事全体から取り出し、それを書き表す決まりごとも理解してくれたことと思う。第3部の最後で、自分の役割を再定義してもらったが、第1部で定義した時と比べて、どうであっただろうか?
いよいよ第4部では、部下の役割を定義する。これから部下を持つ人も、その時に備えておこう。部下の役割を定義することで、部下に期待することを明確に伝えることができるようになる。そして、あなたも部下も仕事がし易くなるのである。